A dog's nose is more sensitive than this person.
ZAZEN BOYSみたSACOYANSみたPixiesみたNUMBER GIRLみたドレスコーズみたライブたくさん行ったたくさんの映画をスクリーンでみた、年明けも予約したライブや展示がたくさんある、それは良かった。
クリスマスも終わり胃もたれして虚無虚無プリンと添い寝しながらぼんやりしている。
今日は目黒にある映画館へパルプ・フィクションを観に行った。
帰りに山手線に全く乗りたくなくて川沿いを歩いた。
寺山修司を初めて読んだのは高三の晩秋、目黒川で少女詩集を読み始めたら止まらなくなって結局だいぶ暮れて読み終えてから帰った。
川は金色に煌めいて、濃い群青から黒豆のような艶のある黒へ変わり、電灯が水面に映りある一点だけに集中して金箔をのせたような模様ができていた。揺れながら散ってはまたあつまる金箔。この視界好きだなと思ったらあの時とほとんど同じような画角だった。
目黒川を歩きながらそんな事を思い出した。
今日までですよとすすめられるままに選んだ手に持ったスタバの何とかブリュレの残りの液体の揺れを感じた時、わたしはすごく変わったけど何にも変わっていなかったんだなと思った。
パルプ・フィクションの話をすると、二十歳のころバイト先で朝方退勤後、寝起きに店長から嫌味なメールが来るという出来事があった。
その日同じシフトだった先輩が電話してきて最悪さを共感し合ったあと、
「パルプ・フィクション観たことあります?ない?そしたら何も言わずに今日の(バイト先の)飲み会までにパルプ・フィクション観てください!僕も今から借りてきます!とにかく観ればわかるから!!後で感想教えてください!じゃ!(切電)」
当時若くてもっとひねくれていたのですすめられたものをほとんど観ない人間だったが普段バイト先の人間に電話とかおすすめとかしなさそうなクールな先輩だったので切電後、速攻でツタヤへ行った。
そりゃそうなんだけどオープニングからのクレジットで痺れたし、あの二人組が映ったところでもう嫌な気分は蒸発していた。
頭の中で映画のシーンを最初から繰り返しながら自転車で緑道を爆走、飲み会へ行き先輩ともうひとりのひねくれた先輩と盛り上がりマイナーな色んな映画を教えてもらった。
ひねくれた人たちは自己完結がデフォで点が線になるまで遅延しまくる。線になっても自然に切断される。
終わり方がわからない時って美しくない、
そんなのは嫌だけど美しくないまま終わる。以上