序曲祝典
先輩後輩同輩ともに微妙に仲良くない吹奏楽部だったこと
それなのに難易度高い曲を自由曲に選ぶ見栄っ張りな部だったこと
そもそも最初に入った美術部が萌絵ばかり描いていて退部したら帰宅部を許さない担任に内申点下がるぞと言われて仕方なく入ったこと
下がるのは私の内申点ではなく担任の評価って言えなかったこと
それでもサックスが好きになり必死で練習してこの曲の初見時に講師に褒められて嬉しかったこと、そのせいで1stの先輩に微妙に嫌われたこと、
自分だけが褒められてはいけない空気と言うのが存在するのを知ったこと
サックスを吹けるようになるのは楽しかったが集団で帰るのが息苦しく、帰り道の途中で気づかれず抜けて別の道から帰る技を磨いたこと
一人で帰りたいと言い出すつよさも無く、
2年時の夏のコンクールが終わり副部長になり(内申点)限界が来てサボり出したこと
ほか全て合わせて走馬灯が過ぎる、既に社会性を身につける練習が始まった思春期の痛みではない方の痛さとか、
曲自体はすごく好きなのに聞く度に自分へ共感性羞恥を感じて何とも言えない微妙な気分になる
最後の終わりそうで中々終わらないフィナーレへの階段で微妙に仲良くないところがいちばん現れていた
みんなで何かやることのイメージがいつもこの曲に直結している
そこから永遠に文化祭をサボり続けている